ハーゲンダッツが他のアイスより高くても売れる理由について調べてみた


突然ですが皆さん!
値段が高い、高級アイスといったら何をイメージされるでしょうか?

おそらく多くの方はこう思うのではないでしょうか。

最高の贅沢を味わえる、幸せだけでできている、あのアイス…そう!



ハーゲンダッツです!
…サーティワンじゃないですよ?(笑)

ハーゲンダッツってお財布に優しくないのにどうしても食べたくなるというか、自分へのご褒美に食べたくなっちゃうんですよね…。
コスパ重視でガリガリ君やスーパーカップ…でも、それでは満足できない自分がいます。(笑)

しかし、この高いハーゲンダッツをみんなが買いたくなるのにはそれなりの理由があるかと私は思ったのです…!

そこで今回は高級アイスクリームのハーゲンダッツについてお話ししていきます。


ハーゲンダッツとは?

ご存知のところもあるかもしれませんが、まずはハーゲンダッツついてお話ししていきます。

ハーゲンダッツとは1961年(昭和36年)にアメリカで誕生しました。

しかし、これは社名が決まった年であり、さらに前の1920年代にニューヨークのブロンクス市でアイスクリーム販売を始めたのが起源とされているようです。

日本に初上陸したのは、20年以上経った1984年。
その年に日本法人「ハーゲンダッツ・ジャパン」が設立されて、当時も今も一等地である東京の南青山に直営店をオープンしました。

ハーゲンダッツはオープンした当初から若者を中心に人気を博し、行列が当たり前のお店になりました。

その後、直営店だけでしか買えなかったアイスを全国のスーパーやコンビニで買える、今のような販売スタイルへと変えていきました。
こうしてハーゲンダッツはどこでも買えるようになりましたが、一般的に売られている「誰でも手軽に食べられる」アイスとは違い、値引きもほとんどされないので「値段が高い、高級感がある」アイスとなりました。

ちなみにアメリカで売られているハーゲンダッツはレシピが同じものにもかかわらず、とにかく安いことについてはご存知でしょうか?
日本で200〜300円台で売られているミニカップだと大体1ドル(110〜120円くらい)、800円台で売られている上級者向けのパイント(ミニカップの約4倍)は大体4ドル、セールとかであれば2ドルで買えてしまうんだとか…羨ましい。

さらにアメリカでは、とんでもない大きさのハーフガロン(ミニカップの約17倍)というサイズが売られていて、これが大体7ドルなので日本でパイントを買える値段で買えてしまうのです。 日本で買うパイントが800円として、ハーフガロンの量まで買うとなれば4倍なので3,200円…アメリカに住みたいです。(笑)

日本ではなぜ高いハーゲンダッツを買ってしまうのかを考察してみた

いろいろ調べていくと、ハーゲンダッツが高いのにはそれなりの理由があって納得できるものだったので、順にお話ししていきます。



大人向けのアイスというブランディングにしているから

ハーゲンダッツは高級感を出すために、最初から大人向けのブランディングをしていました。

前述の通り日本に初上陸した1984年ですが、1980年代の日本では「アイスクリームは子供のための食べ物」という強いイメージがありました。

そこで、ハーゲンダッツはそのイメージを逆手にとって「そしたら大人向けの市場で攻めよう」とアイスを買いたい大人に向けて販売戦略をとっていくのです。

宣伝のCMに関しても今でも高級感あふれる優雅なものですが、当初のCMは外国人男性と女性を起用した、さらにセクシーなものだったので、いかに大人をターゲットにしていたのかが伺えます。

こうしてハーゲンダッツは、大人へ向けた高級アイスとしてブランディングを確立して、世の中に定着させていったと考えられます。

また、子供の層にも決して支持されていないわけではなく、逆に子供にとっては普通のアイスとは違って、滅多に食べられない「特別なご褒美アイス」のイメージを持たれるようになりました。

そのため、日本におけるハーゲンダッツは一般的なアイスとは違って夏に一番売れるわけではなく、1年間のご褒美や年末に人が集まる機会が多いのが理由で12月が一番売れるんだとか。
これは、日本で発売を始めた当時から変わらない統計だそうです。



他のアイスクリームよりやっぱり美味しい

別に私は他のアイスクリームを敵に回す気はないですが、(笑)
高い分、やっぱり美味しいというのも理由に入るかと思います。

その根拠としてですが、ハーゲンダッツは「アイスクリーム」だからです。

……順を追って説明いたします。


日本の市販のアイスには必ず「種類別:」という欄があります。
そもそも日本におけるアイスというのは、乳固形分・乳脂肪分の量で種類が変わるのです。

種類は以下の通りとなります。
・アイスクリーム(乳固形分15%以上、そのうち8%が乳脂肪分)
・アイスミルク(乳固形分10%以上、そのうち3%が乳脂肪分)
・ラクトアイス(乳固形分3%以上)
・氷菓(乳固形分3%以下、もしくは入ってない)

ここで注目すべきところは「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」の3つ。
つまり乳固形分・乳脂肪分の量が違うことにより、ミルク感の強い弱いがわかるのです。
そして、乳脂肪分が多いとふんわりなめらかなアイスになります。

その中で、例を挙げるとスーパーカップのバニラは「ラクトアイス」、雪見だいふくは「アイスミルク」、MOWのバニラは「アイスクリーム」に分けられます。
…なんとなく、イメージ湧きますか?

ということで、ハーゲンダッツはもちろん「アイスクリーム」に分けられるのですが、同じ「アイスクリーム」に分けられるMOWのバニラが乳固形分17%、そのうち乳脂肪分は8%に対して、ハーゲンダッツのバニラは乳固形分25%以上、そのうち乳脂肪分は15%というとんでもない濃さなのです。

そして、ハーゲンダッツは舌触りも大切にしていて、アイスクリームの中に含まれる空気の含有率も20〜30%に抑えています。
空気の含有率を抑えることにより、アイスクリームの密度も高くなるのでより濃厚でなめらかになるのです。そりゃ、美味しいわけだ。



キッチン・フレンドリーを大切にして、素材にもこだわっているから

この美味しさの理由として、ハーゲンダッツは使われる素材にとことんこだわっていることも挙げられます。

ハーゲンダッツにはコストがかかっても品質を重視する理念があり、キッチン・フレンドリーを大切にしているのです。

キッチン・フレンドリーとは「家庭にあるような身近な素材を使う」ということで、安心して食べてもらえて、かつ素材の味を楽しんでもらうことを大切にしています。

たとえばアイスクリームの命ともいえる「ミルク」は北海道産の新鮮なミルクを使っています。
さらに、その乳牛一頭一頭の体調に合わせて飼育を変えたり、食べる牧草や育てるための土づくりからこだわっているという徹底ぶりです。


続けて日本でも人気フレーバーのストロベリーですが、アイスに一番合うイチゴ探しになんと3年かかり、そこから開発を進めて3年、つまり6年の歳月をかけて商品化されたのです…!

また、キッチン・フレンドリーの名の下に安心して食べてもらいたいという思いから、ハーゲンダッツには乳化剤や安定剤といった添加物が含まれていません。

実際に添加物の役割は品質を長持ちさせる効果がありますが、ハーゲンダッツには入っていないので品質の劣化に敏感で、温度管理が難しいのです。
スーパーで、ハーゲンダッツだけ別のケースや、ボックスに置かれているのはそのためかもしれませんね。

これだけこだわっていれば、値段が高くなっても納得な気がしてきました…。

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安定的な美味しさのイメージを持たせてるから

この理由に関しては前述の流れを汲んでのものとなりますが、ハーゲンダッツがブランディングをしっかりできていることと、素材にこだわっているから高くても美味しいとわかっているからこそ成せる理由ですね。

アイスクリーム業界では新商品が常に出てはいますが最終的には主力ブランドのアイスが選ばれる傾向にあるそうで、日本のお客様はあまり新しいものにはチャレンジしないで「安定的な美味しさ」を求めているのです。

その「安定的な美味しさ」を求める中でハーゲンダッツは前述の理由の通り「間違いない」ものとしてイメージを持たれているお客様が多いのではないかと考えます。

ちなみにですが、某アンケートサイトでは日本で一番人気のフレーバーはクッキー&クリームのようですが、一番売れているフレーバーはご存知でしょうか?




正解は、バニラです。しかも、不動の1位なんだとか。

バニラが1位という国は世界を見ても日本だけのようで、この理由として日本人はアイス=バニラという概念を持っている方が多い点と、前述で話したシンプルで安定感のある定番の味を選ぶ傾向のある点が挙げられるそうです。
たしかに、思い起こしてみれば期間限定のフレーバーでもバニラやチョコレートをアレンジしたものが多い印象を持ちます。



たくさんのニーズに合わせられるように幅広いフレーバーと商品が魅力的

前述のとおり安定的な美味しさのハーゲンダッツですが、魅力のひとつとして外せないのが「フレーバーの多さ」です。

ちなみに、日本で売られているハーゲンダッツは日本オリジナルのフレーバーも多く、海外の観光客が驚かれるほど種類が豊富なんだとか。
その点を聞くと、日本に住んでてよかったって思えます。(笑)

日本オリジナルフレーバーの代表的なものといえば、「グリーンティー」があります。

グリーンティーは1996年に発売された最初の日本オリジナルフレーバーで、もっと日本のお客様に合った商品を作れないか、日本らしさを感じられる商品を作りたいという想いから開発されました。

立案当初の1995年、抹茶に対してあまりピンときていなかったアメリカの開発担当は、お茶を知るために茶畑や茶室に行き日本の文化を理解したといいます。
そして原料の抹茶をハーゲンダッツ用に開発するところから始まり、今では海外でも販売される人気のフレーバーとなったのです。

また、今でも新しいフレーバーが出ている人気商品、「クリスピーサンド」も実は日本発です。
メキシコ料理であるタコスからヒントを得て、なんと7年もの開発期間を経て販売されました。相も変わらずこだわりがすごいですね…。

これも販売開始当時は売り切れが出るほど人気となり、その後は世界でも販売されるようになりました。

こうして日本のハーゲンダッツでは定番フレーバーだけでなく新しいフレーバーや商品の開発を今も続けていて、安定的な美味しさだけでなく目新しさも楽しさもあるので、たくさんのニーズに合わせられるのだと思えます。

まとめ

いかがでしたか?

こうした企業努力や理念を見ると、ハーゲンダッツがいかに多くの人から長年愛されているかわかりますよね。
あわせて、逆に言えばこうした努力と芯のある理念がないとお客様から愛される商品はうまれないのかなともいえるでしょう。

これだけ聞いて、見ちゃうとハーゲンダッツが食べたくなりますよね。(笑)
記事を読んでいただいて色々なこだわりを知った後だったら、バニラやストロベリー、グリーンティーが食べたくなっているんじゃないでしょうか?

でもきっと、コンビニやスーパーへハーゲンダッツを買いに行った時
結局何にしようか迷っているアナタがいるはずです…。(笑)

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この記事書いた人 ナナ

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