
将来おしゃれなカフェ・ケーキ屋さん・パン屋のようなお店で働きたい!
またはそのようなお店を自分で持ちたい!と考えてる方、多いのではないでしょうか。
そんな夢を持った学生達が、夢を追うために通うのが今回ご紹介させて頂く製菓専門学校です。
ちなみにですが皆さんは、製菓専門学校についてどのようなイメージをお持ちですか??
そして
■いったいどのようなことを学校では学ぶことが出来るのか
■挑戦していくことが出来るのか
■どんなところで卒業生は働いているのか
などなど、気になることがたくさんあるのではないでしょうか。
今回実際に日本の製菓専門学校内でどのようなことを行っているのかなどの詳細や、世界の製菓専門学校との違いはどういったところが有るのかを調べてみましたので是非ご覧ください!!
日本全国には約100校以上の製菓専門学校があります。
また、毎年全国の将来パティシエやパン職人(ブーランジェ)などを目指す学生たちが専門スキルを学ぶために入学します。
ここからはまず実際に学校ではどのような授業を行っているのかなどをご紹介させて頂きます。
やはり製菓専門学校に入学したのであれば、技術を身につけなければなりません。
学校によって実習の頻度は異なりますが、多くの学校では実習を1日に1度は授業として取り入れています。
また大学などとは異なり、1クラスの学生数も少数制になっているので、教師からの指導を身近に感じることが出来るのも、製菓専門学校の特徴の一つです。
製菓専門学校で調理する内容は、まず基礎知識として洋菓子・パンを製造するにあたっての要となる生地作成がメインとなります。
洋菓子の生地はシュー生地・ケーキで使用するスポンジ生地・バター生地、などの製造からスタートです!
しっかりとテストをして、製造工程・時間・味など点数をつけ合格でき次第、ステップを進めることが出来ます。
基礎知識のテストを一通り合格すると、洋菓子やパンを自分で作ることが出来るようになります。これは大きな進歩ですよね!!
個人で作成する前にはしっかりとデモンストレーションとして、講師陣がレクチャーし、自分の中で工程などをまとめたうえで実習のスタートです。
ここで作成する洋菓子などは自分の進むコースによって異なりますが、ショートケーキやチョコレートなどの基本商品から飴細工などの応用商品まで様々です。
学校の調理実習で経験することで、将来役立つスキルをどんどん身に着けることが出来ます。
また普段から学校にいる講師以外にも、有名な外部講師または学校の卒業生である現役職人が実際に授業でレクチャーをしてくれるので、スキル以外にも、「トップの人がどのように働いているのか」「業界の裏側」なども聞けるチャンスではないでしょうか。
さらに、製菓専門学校だからといって洋菓子だけではなく、イタリアン・フレンチ・和食などの調理実習も混ぜて行う専門学校も多く有ります。

【授業内容2/講義】
調理実習が80%ほどを占める製菓専門学校は多いですが、講義授業もしっかりと行われます。
これは、後ほどお話する資格を取るためや、飲食業界全体をしっかりと理解することが重要なためです。
授業内容は、飲食において重要となる食品についての栄養や衛生面などの『食品学/栄養学/食品衛生学』や、今後飲食店で働き店長やエリアマネージャーなどになった際に、店舗の売上管理などの数字面がしっかりと対応できるようにするための『マネジメント学』など幅広い講義を製菓専門学校では行われています。
【授業内容3/海外研修】多くの製菓専門学校のカリキュラムの中で取り組まれているのが、海外研修です。

和菓子よりも洋菓子希望で入学をする学生が多く、実際に授業だけで調理実習の経験をするのではなく、海外の提携している洋菓子店にインターンとして海外研修を行います。
現地では調理スキルを身に着けるための実習や現場での専門用語・語学勉強の研修も行われます。
また短期・長期で分かれている学校も多く、長期的な海外研修の学生は調理だけではなくホームステイや海外の食文化などを日常で味わってもらうカリキュラムも取り組まれています。
さらに海外にも学校を設けているところもあり、日本製菓学校を卒業後に海外の製菓専門学校に再度入学する学生もいます。
実際現場で働く有名パティシエで、「海外で学んだ」という方もいらっしゃいます。
【授業内容4/目指せる資格】製菓専門学校によって異なりますが、卒業時に無試験で資格を得ることが出来たりします。
多くの専門学校であるのが『調理師免許』です。
今後飲食業界で働くにあたって就職活動/転職活動にて重要な資格になります。
そのほかにも飲食店で働く際に役立つ資格『食品衛生責任者』、食の現場だけではなく普段の食生活にも役立つ資格『食育インストラクター』などの資格も、卒業時に取得するチャンスがあります。
日本の製菓専門学校と同様に、海外にも製菓専門学校は数多くあります。
日本の製菓専門学校からインターンとして海外研修に行った際にも、海外の製菓専門学校で授業を行います。
また世界の製菓専門学校の授業内容は日本と変わらず、調理実習がメインになります。
一方で日本と少し違う点があります。
国によって異なりますが、学校内での調理実習だけでなくレストランで現場研修が数多く行われる点です。これは現場を学生のうちから知れる、とてもいい機会ですよね!
研修先も幅広く、大手有名メーカーからミシュランの星付きレストラン・老舗レストランなど様々です。
そして就職活動にも違いがあります。
日本であれば求人情報を見て、応募し面接や実技テストを行う選考が多いかと思いますが、海外では、授業の一つとして研修を行っているレストランやお店に入社することが多いと聞きます。
そのため、日本の学生に比べると海外では就職活動を行っている製菓学校の学生は少なめです。
また海外研修でも多くの違いがあります。日本人よりも外国人の語学力は高く、学校の研修だけでなく、実際に海外の店舗で研修を行うなど幅広い経験が出来る体制を取り入れてます。
従って海外の製菓専門学校では国内だけでなく、海外のレストランなどに就職する学生が多くいるのです。

日本の製菓専門学生の就職先は幅広く有ります。
まずどのようにして学生は就職活動を進めているのかを説明します。方法としては2つです。
①学校の求人票や就職相談窓口を通しての紹介で行う
②個人で様々な媒体や紹介ツールなどを利用して行う
要するに、学校か個人かです。
学校にある求人票はアナログな紙での求人票になりますが、数が豊富で学校によって異なります。多いと1年で数千件の求人票が入ってきたりします。
そのため、学生の多くが学校求人を見て応募し就職活動を行うのがデジタル化された今でも主流となっています。
個人で行う場合、求人の内容は幅広く大手有名レストランから個人経営ケーキ屋さんなど多数あります。学校を窓口にすると、専願制が多く大手企業に応募した際には選考フローの数も多いので就職活動に時間が掛かってしまうというデメリットがありますが、個人の場合はそういった縛りはありません。
製菓専門学校の学生はパティシエやパン職人などの希望者が多い為、応募する求人は『大手ホテルのパティシエ・ウエディング企業・個人経営のケーキ屋またはベーカリー店』が最も多い傾向にあります。
しかし製菓専門学校に行っていても、他の業態を希望する学生や違う業界を考える学生も多くいます。
なぜ違う業態・業界に応募する学生がいるのかというと、一つは外部研修を通じての考え方の変化や学校での授業を通じての判断によって違う業態・業界に進む学生が多くいるということです。
では違う業態とは一体なんでしょうか?
飲食業界はイタリアン・フレンチ・和食などの応募や他業界では物販などの販売やサービス業界に進む学生が多いといわれています。
多くの製菓専門学校の就職率はとても高く、9割を超える専門学校が大半を占めています。
また専門学校での就活サポートとして就職相談窓口のほか、アルバイト・インターンシップの開催や将来的または卒業後すぐに独立開業を考えている学生を対象に物件等、手続きのサポート・デザイン・メニュー考案など独立開業サポートを行っている専門学校もあり、目標を明確化している学生にはうれしい就活サポートも行われています。
パティシエの求人はこちら
飲食業界の洋菓子やパン職人になろうと思い、学校を卒業した後に3年以内に退職してしまう数は平均的に6割といわれています。
その理由は人それぞれですが、一番多いのが労働についてです。
閑散期であれば落ち着いていますが、洋菓子のケーキ屋などになった際の繁忙期の労働時間の厳しさや体力的/精神的な問題で退職してしまう学生が多くいます。
他にも働いてみたらやりたいことが出来なかったり、なかなか上手くいかないことが続いた時のストレスから長く続けていくのではなく、諦め辞めてしまう学生が多く出てしまっているのです。
また退職した後に飲食業界に転職をするのではなく、他業界に進む学生の数が多く飲食業界離れしてしまう点から労働時間や環境を改善していかなければならないというのが今後の飲食業界への課題となっています。
少子高齢化に向けて今後の飲食業界を背負う若い世代が業界に対して、ブラックなイメージを持ち続けていくのではなく、それよりもやりがいや楽しさを感じてもらえる、そんな業界にしていかなければなりませんね。

この記事書いた人 ナナ
他の記事を見る⬇︎